歯科治療

動物たちも人間と同じように、歯の病気にかかります。
特に犬や猫では、年齢とともに歯石の蓄積や歯周病、口臭、痛みなどが目立つようになります。
こうしたお口のトラブルは、食欲低下や全身状態の悪化につながることもあります。
対応する治療
当院では以下のような歯科治療に対応しています
- 歯石除去(スケーリング・ポリッシング)
- 歯周病治療
- 抜歯処置
- 乳歯遺残の処置
- 根尖病巣に対する対応
- 猫の歯肉口内炎の管理
- 予防処置(デンタルケアの指導など)
歯科治療の流れ
問診・視診・触診による初期チェック
歯石除去や必要な治療の実施
ご自宅でのケア方法の指導
再発防止のための定期検診
猫の歯肉口内炎
猫の歯肉口内炎(難治性口内炎)は、歯肉や口腔粘膜に慢性的な強い炎症が起こる疾患で、激しい痛みや口腔内の出血、食欲低下、口臭、よだれ、開口拒絶といった症状がみられます。口腔内では、歯肉・口峡・咽頭・舌などに赤み・腫れ・潰瘍・肉芽組織の増殖が見られることが多く、長期的な治療を要する場合もあります。

治療前

治療後
▼原因と考えられているもの
・猫カリシウイルス・ヘルペスウイルスなどのウイルス感染
・口腔内細菌による慢性感染
・免疫異常(自己免疫反応)
・歯垢・歯石の蓄積
※はっきりとした発症メカニズムは未解明ですが、複合的な要因が重なって発症すると考えられています。
▼内科的治療
症状の緩和を目的として、以下のような内科的アプローチが行われます。
・歯石除去などの口腔内清掃
・ステロイド剤や消炎鎮痛剤の投与
・インターフェロン、ラクトフェリン、シクロスポリンなどの投薬
・定期的な経過観察と口腔内ケアの継続
ただし、これらの治療は完治を目的としたものではなく、対症療法が中心です。投薬を中止すると再発することも少なくありません。
▼外科的治療
根治を目指す方法として、外科治療(抜歯)があります。
全臼歯抜歯:約80%の猫で症状が改善または完治
全顎抜歯:全臼歯抜歯で効果がなかった場合に行い、さらに80%程度が改善・完治
それでも7%ほどの猫には症状が残る可能性があります。
少しでも気になる症状がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。




